MOTOMATSU ATELIER

flow

  内容 設計監理費用 建築工事費用 その他費用
STEP 01 ファーストヒアリング 無料   遠隔地の場合
STEP 02 ファーストプレゼンテーション 無料   遠隔地の場合
STEP 03 セカンドプレゼンテーション 70,000円(工事費予算が5,000万を超える場合は100,000円)   遠隔地の場合
STEP 04 設計監理契約締結 設計監理料の30%から
セカンドプレゼン費を差し引いた額
   
STEP 05 実施設計     (必要に応じて)
地盤調査
STEP 06 実施設計図納品 設計監理料の50%    
STEP 07 建築業者への見積依頼及び徴収      
STEP 08 VE計画      
STEP 09 工事請負契約   第1回目
工事代金の〜30%
(参考比率)
 
STEP 10 建築確認申請提出及び済証交付     確認申請手数料
STEP 11 地鎮祭・工事着工     祭典費用
STEP 12 躯体完了(上棟) 設計監理料の10% 第2回目
工事代金の〜50%
(参考比率)
祭典費用
STEP 13 竣工・引渡し 設計監理料の10% 第3回目
工事代金の〜50%
(参考比率)
完了検査手数料
STEP 14 建物登記     登記費用

 

ファーストヒアリング
始めにEメールまたはお電話にて、どういった状況にあるのかをお知らせください。
例えば、土地のこと、規模のこと、予算のこと、時期的なこと等々です。もしくは、何をどうしてよいのかさっぱりわからないなどでも構いません。必要に応じてお会いして話をお伺いします。
土地を決めかねている等の際も一緒に土地を見学し、メリットデメリット等をアドバイスさしあげることも可能です。
ひととおりご説明差し上げたのち、設計のための直接的なヒアリングを行います。
このヒアリングでは、可能な限り住まわれる予定の方全員の同席をお願いしたいところです。各人のライフスタイルや、家に対する希望や夢などを、アンケートを交えながらお話できればと思います。

おおよそでも構いませんのでここで予算もお聞きします。

ファーストプレゼンテーション

ファーストヒアリングでお聞きした内容をもとに、第1回目のプレゼンテーションを行います。
基本的には、平面図でのご説明になります。予想を裏切り、期待に応えたいと思っています。

このファーストプレゼンテーションを受けて、私共に依頼するご意思が固まりましたら、その旨お知らせください。次のステップへと進ませて頂きます。

 

セカンドプレゼンテーション

ファーストプレゼンテーションをもとに、更に内容の詰めたものをここで提案させて頂きます。

 

設計監理契約の締結

締結のタイミングは、"3回目の打合せの時点"です。
押入の位置がもうちょっとこっちとか、窓はもっと大きくとか、ここは引き戸ではなくドアにしたいとか、そのあたりのレベルは徐々に煮詰めていきますし、極端な話、工事着工後でも十分可能です。窓の正確な大きさなどは、実施設計時に、照明計画や天井高さと壁面のヴォリュームなどのバランスで決めていくことになります。

このステップで設計監理料総額の30%からセカンドプレゼン費用(70,000円もしくは100,000円)を差し引いた額をお支払い頂きます。

 

プレゼンテーションの繰り返し

3回のプレゼンテーションで決まらない場合は、4回、5回、6回・・・と、続きます。

平均的には、3回〜4回ぐらいでしょうか。どこまでも、何回もおつき合いします。設計料は変わりません。ただし、あまりにも理不尽な理由でのプレゼンの要求にはお答えできかねますので、あらかじめご了承ください。あまりにも理不尽とは、要望が毎回変わったり、住まわれる方の意向にまったくまとまりがない、等々です。まずは、家族会議である程度意向をまとめて望まれてください。時間だけが過ぎ、得をする者は誰もいないことになります。

 

実施設計

実施設計とは、実際の施工に必要な図面を作成することです。 基本設計に基づいて、構造設計、設備設計を含めた総合的な設計をおこなっていきます。 図面は仕様書、面積表、配置図、外部・内部仕上表、平面図、立面図、断面図、断面詳細図、天井伏図、建具表、展開図、家具図、雑詳細図、外構図、構造図、電気設備図、給排水設備図、空調設備図などを作成していきます。 また、構造計算の必要な規模及び構造体の場合、別途構造計算報告書など、確認申請に必要な設計図書を作成します。 前述中、"実施設計とは、実際の施工に必要な図面を作成すること"と記載していますが、これはあくまで一般的な定義であり、「神は細部に宿る」というミースの有名な言葉にもあるように、私共はディテールに注力していきます。ただの四角い箱でも、ディテールの違いで全く異なる建築ができてしまうものです。「厳密にどこがどう違うのかわからないのだけど、なんかステキ」という経験をされたことがあると思います。これは、ディテールの集積によるものだと思います。基本設計には現れてこなかった雨樋や、サッシ枠や、幅木や、水切りや、目地や、役物や、計器ボックスや、エアコンの配管や、換気扇や、室外機などのデザインの敵になりそうなモノをいかに総合的にまとめあげれるかがデザインに大きく影響してくるのです。 例えば、自動車。基本的な"間取り"は、5人乗りですね。しかし、そのルックスは何千通りもあり、その中から気に入ったデザインを選んでいるのです。何がそうさせたかを改めて考えたとき、デザインについて厳密な違いを述べられる方はよほどのカーマニアぐらいしかいないでしょう。自動車にもおそらく何千ものパーツの集積でしょうから、基本が5人で同じだとしてもディテール次第で、全く異なるモノになるということです。

基本設計という大枠が決まり、それをさらに洗練されたデザインに昇華させるため、この実施設計という作業には、最大限の注力が必要なのです。

 

実施設計図納品

実施設計図面の各図面についてご説明をします。
屋根材や外壁材、内部床壁天井材、建具の材質・形状、ガラスの厚み・種類、造作家具の詳細の仕様、キッチンの形状・設備類のメーカー・グレード、樹木の種類・高さ、照明器具の位置・メーカー・機種・照度、コンセント・スイッチ・電話・TV・LANなどの位置・台数、バスタブ・洗面器・便器・手洗器・水栓などの機種・メーカー、換気扇の位置・形状、エアコンの位置・容量、等々の説明です。
時間がかかりますので、複数回に分けて行うこともあります。もちろん、変更可能です。

このステップで設計監理料総額の50%をお支払い頂きます。

 

見積依頼および徴収

最終決定した実施設計図面を、建築業者へお渡しし見積をして頂きます。
見積依頼をする業者の選定方法は特に定めていませんが、クライアントから要望のない限りこちらで複数社選定し、競争見積を行います。もちろん特命での1社見積でも構いません。

見積提出日当日もしくは数日後に、見積結果を見て方針を決めて行きます。今までの経験で一回の見積で予算内に収まったことは一度もありません。「設計段階でのコスト管理ができていないのでは?」ということになりますが、否定はできません。クライアントは、基本設計や実施設計時に、たくさんの夢を私どもに投げかけます。「無理です。出来ません」の一点張りのスタイルであれば、コスト管理もうまくいくことは容易に想像できます。一点の希望の光を信じて、メインとなる要素は極力生かし、メインでない部分はぐっ贅肉をそぎ落とします。それでも1割から2割、もしくは3割オーバーしてしまうこともあります。

 

VE計画

VEとは、バリューエンジニアリングの略です。日本VE協会なるものがあるのですが、そちらの定義では、「VEとは最小の総コストで必要な機能を確実に達成するために製品やサービスの機能的研究に注ぐ組織的な努力である」とされています。

つまり、価値を落とさずに、目標予算に近づけるべく、設計変更を行うということです。平たくいうところの減額案を考えるということです。これは、つらい作業でモチベーションを保つのは容易ではありません。クライアントと何ヶ月もかけて築き上げてきた夢と希望を、そぎ落としていかなくてはならないからです。でもこれが現実ですので、立ち向かわなければ前へ進みません。これは、工事額が小さければ小さいほど大変な作業です。2,000万から300万削るのと、5,000万から300万削るのとでは、全く違います。しかし、この過程を経て完成してゆくのです。"削られる"というと、感覚的にネガティブですが、もともとが夢いっぱい、つまり日本の平均的グレードからいくと、多少なりとも贅沢でスタートしてきたわけですから、"削る"というよりは、むしろ"我に返る""基本に立ち返る"とでも言うのでしょうか。最適な表現が思い当たりませんが、ポジティブに考えていきましょうということです。私どもの過去の仕事を見て頂ければ、これらは全てこの過程を経たものです。

 

工事請負契約

無事工事金額に折り合いがついたところで、施工業者との工事請負契約です。私どもも立ち会いますが、
三文判と筆記具を用意するだけです。

ここで、工事金額の支払いの時期と割合を話し合いの上決定します。

 

建築確認申請提出および済証交付

工事請負契約の目処がついた時点その前後で確認申請の手続き、申請を行います。
審査期間は、工事規模により異なりますが。
(2007年6月20日の建築基準法改正(昨今の構造設計疑惑の影響を受けて)により確認申請作業が複雑化しました。 特に構造計算書提出の必要な建築には厳しい審査と時間を要し、構造設計家を始め必要労力が大きく増加しました。確認申請審査期間は、これに伴い予測が難しい状況となっております。なにとぞ御了承ください)

このステップで各種申請代行費用をお支払い頂きます。

 

地鎮祭・工事着工

工事請負契約も済み、確認済証も交付され、晴れて地鎮祭です。
ここから、約4〜6ヶ月です、楽しみながらがんばっていきましょう。

工事着工後基本的に週1回のペースで、クライアント、設計事務所、工務店の三者で打合せを行っていきます。

 

躯体完了(上棟)

無事棟が上がりましたらば、上棟です。

このステップで設計監理料総額の10%をお支払い頂きます。

 

竣工・引渡し

引渡しの前に、クライアント立会のもと私どもで検査をします。審査機関での完了検査も行われます(検査に合格すると、「完了検査済証」が交付されます)。検査後の手直し工事終了ののち、引渡しです。

このステップで設計監理料総額の10%をお支払い頂きます。

 

建物登記

表示登記、所有権保存登記を行います。

 

遠隔地の場合

計画予定地が東京23区近郊以外の場合、別途交通費を申し受けます。

 

地盤調査

必要に応じて土地の地盤調査を行います。
木造40坪程度であれば、スウェーデン式サウンディング試験が一般的ですが、規模および構造体によっては、その他の試験方法で行うこともあります。前者の場合、約5万円程度とお考えください。実施時期はケースバイケースですが、基本設計終了時つまり土地に対する建物の位置が決まった時点というケースが多いです。

調査結果次第で、地盤補強工事を行います。

 

各種申請業務代行費用

確認申請や完了検査申請等の代行費用を別途申し受けます。

 

祭典費用

地鎮祭  お供え物と神主さんへのお礼 合わせて2〜3万円程度
上棟式  お供え物など

 

登記費用

建物表示登記(登録免許税)  
登録免許税は無税なので費用はかかりませんが、土地家屋調査士へ依頼すると報酬が発生します 5〜10万程度

所有権保存登記(登録免許税)
建物評価額の%による。(司法書士への報酬も合わせて5〜10万程度)

 

設計監理料について

住宅の新築工事の場合、工事費(消費税込)の10%とさせていただいています(ただし最低額は2,000,000円(税込))。 上記に含まれていないものは、 構造設計料(一般的にはRC造、S造、木造3F建て、等) 確認申請及び完了検査申請その他各種申請等の代行費用 交通経費(建設地ならびに打合せ場所が、23区近郊以外の場合) 設計監理料の規定は予告無く変更することがあります。ご了承ください。 中途解約の場合、完了した業務までの設計料となります。 設計契約は四会連合協定「建築設計・監理業務委託契約書」に基づいてお願いします。

 

設計料についてちょっとお話しします。

通常住宅を新築もしくはリノベーションする場合、予算を立てます。 それは大きく分けて、「土地費用」と「建物費用」と「その他の経費(登記関係、融資の手数料・保証料、火災保険など)」の3つになると思います。 そのうちの建物費用の中にとりあえず設計料も含めて考えます。 そして今度はどういったスタンスで進めていこうかと考えると、「ハウスメーカーにお願いする」 「地場工務店に お願いする」「設計事務所を通して工務店等にお願いする」という3つのパターンのいづれかになると思います。 今、まさにこのページを読まれている方は、「設計事務所を通して工務店等にお願いする」というスタンスも検討中の方かもしれません。

と、ここまでは、「建物費用」を設計と施工でひとくくりに考えられていたと思います。 そして、幾度かの検討を経て「設計事務所を通して工務店等にお願いする」というパター ンでいこうと決意しだしたときに、気になるのが「設計料」ということになると思います。

「ハウスメーカーにお願いする」も「地場工務店にお願いする」も、いずれにも「設計料」というものが発生しないというシステムなんだと自然に認識します。 そして、「設計事務所を通して工務店等にお願いする」と、文字通り「設計事務所」と「工務店」という2つの業務、つまり2つの依頼先が発生し、そのつまり支払う先が2つ になりなんだか、お金がかかりそうだなぁと思うようになりますし、廻りや親御さんその他とりまきからは「贅沢だ」なんて、言われたりすることもあるかもしれません。

設計事務所は工事費とは別に予算を余分に組んでデザインをしてもらう輩がお願いするところなど、思われのかもしれません。つきあいの ある大工さんが「俺が図面引いてやるから、自由になんでもできるし、安いぞ」とか、付き合いの工務店社長から「"デザインハウス"みたいなやつでもなん でもつくれるから、任せなさい」とか、方々で営業合戦が始まり、その中で「設計事務所」というものは、他と比べてなんともつかみ所が無くて、頼む事のメリットが明確に思い当たらないし、お金は余分に掛かりそうだし、一概にデザインと言っても、そもそも住宅におけるデザインてなんだ?ってことを考えるけども、ビジュアルだけよくっても実際自分ってそんなデザインデザインな人間ではないしね、ま、そこそこ気持ちよくて使い勝手がよければいいのだから、ん?そうなると、普通に工務店に頼むっていうのが合ってるのかな、とりまきも納得するしね。なんて、思考が行ったり来たりするかもしれませんね。

家づくりのスタンスの選択で、これが一番いいというのは、正直ないと思います。 「ハウスメーカーにお願いする」も「地場工務店にお願いする」も全部有りです。

ただ、何かが引っ掛かったり、何か気になるという方は、その"何か"を解決して、次に進むべきだと思います。 まずは、自分で勝手に納得するのではなく、メールでも電話でも会ってでもすぐに「設計事務所」と連絡を取ってみましょう。 それでも、やっぱり連絡するのはなんだか気が引けるし、本格的に考えてるわけでもないし、急いでるわけでもなしという方の、 おそらく一番引っ掛かっているのが、設計事務所へ頼む事への「費用対効果」なんだと思いますが、どうでしょうか?

そして、各工務店さんには本当に申し訳ないのですが、毎回同時に何社に声をかけ、 都度見積の依頼をしています。 つまるところの競争入札ということです。 私どもが書いた何十枚もの実施設計図面を見積参加業者に渡し数十日の見積期間を経て、同日に全社提出してもらうということなのですが、驚くかも しれませんが、例えば工事費の目標額(つまり予算)が2,000万前後の住宅の場合、日本では見積金額の差は最大で500万くらい異なる事も稀ではないのです。 つまり、たとえば一番安いところが2,100万、一番高いところが2,600万だったりという話です。同じ図面での見積ですので、当然すべてが同じ仕様なのです。

なぜか?

これにはいろんな要素がからみあっているように思います。同じ工務店が毎回安い訳ではありませんし、勿論逆もしかりです。 つまり、タイミングやその時期の会社の体制、細かく言えば、営業部長が入れ替わっただとか、見積担当者が変わっただとか、下請け業者の協力体制 が変わっただとか、本当にいろいろな要素が絡み合っているということです。

いろんな要素が絡み合おうがなかろうが、施主にとっては、僕らにとっては同じ仕様、同じ図面、同じ住宅ですので、勿論安いに越した事はないですね。 積み上がってきた膨大なページの見積書にチェックを入れ、過剰や漏れをそぎ落とし、金額を整理していくのも私どもの仕事です。

つまり私どもは、お客さまから伝えられた予算に沿う様に設計し、その見積が出て来たら、予算になんとか合う様に調整していきます。その調整方法はVE計画と言って、大変な作業ではありますが、そうしたステップを踏んで完成してゆきます。

「建物予算」が1800万のときは、弊社の場合設計料が200万、工事費が1,600万となるわけです。 上記の様に競争入札をかけることで、ぐっとひきしまり、なんといっても、数ヶ月に渡る設計の打合せを経て、かつ工事がはじまれば、毎週打合せ及び現場監理をし、手抜き工事等をチェック是正し、完成の最後の日までバックアップしていくのが、設計事務所です。だと思っています。

その「費用対効果」は、お客さまにとって、きっと損な話ではないと思います。

一緒にいい建物をつくりましょう。